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#森林飽和 #はげ山の歴史 #土砂移動と河床低下 #里山の変貌 #流域単位の国土管理 #
森林飽和 国土の変貌を考えるは、森林水文学、砂防工学、森林環境学を専門とする太田猛彦による環境論、国土論の書籍である。日本の山は昔から濃い緑に覆われていたという一般的な印象に対し、本書は江戸期から明治期、さらに戦後にかけての森林利用と回復の歴史をたどり、現在の森林景観がむしろ近代以降に形成された特異な状態であることを示す。中心概念は森林飽和であり、単に森が増えたことを肯定的に見るのではなく、土砂移動、河川、海岸、災害、里山、林業の変化と結びつけて検討する。歴史資料と自然科学的知見を組み合わせ、植えればよい、緑が多ければ安全という単純な理解を改め、森林と国土を一体として管理する発想への転換を促す本である。