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#気(先天の気・後天の気) #十二経脈 #経絡ネットワーク #経穴(ツボ) #五臓六腑・陰陽五行 #
池上正治『「気」で観る人体―経絡とツボのネットワーク』は、1992年に講談社現代新書として刊行された、中医学における人体観の入門書である。主題は、生命活動を支える「気」、その通路とされる経絡、そして気の発生・交会の要所として捉えられる経穴、すなわちツボの相互関係にある。著者は、経絡を単なるツボの位置一覧として扱わず、五臓六腑と四肢・頭顔面を結ぶネットワークとして説明する。道路に幹線と支線があるという比喩を用い、十二経脈を中心に、気がどの臓腑と結び付き、身体のどこを巡ると考えられてきたかを順にたどる構成である。健康法や即効的なセルフケアを前面に出す本ではなく、陰陽・五行・臓腑などを含む中医学固有の論理を理解するための基礎資料として位置づけられる。古典医学の身体像を、現代の読者が概念的に把握することを目的とした一冊である。