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- Amazon Japan Store: https://www.amazon.co.jp/dp/4794223285?tag=9natreejapan-22
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- eBay: https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=文庫+データの見えざる手+ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則+矢野+和男+&mkcid=1&mkrid=711-53200-19255-0&siteid=0&campid=5339060787&customid=9natree&toolid=10001&mkevt=1
- もっと読む: https://japan.9natree.com/read/4794223285/
#ウエアラブルセンサ #行動データ解析 #生産性 #幸福感 #組織コミュニケーション #
本書は、ウエアラブルセンサで取得した人間行動データをAIで解析し、職場や社会の振る舞いに見られる規則性を明らかにしようとするビジネス教養書である。著者は日立製作所での研究開発を背景に、加速度などのセンサ情報からコミュニケーションや行動量を計測し、経験や勘に依存しがちな組織論をデータで検証する道筋を示す。中心的な問題意識は、生産性向上を管理強化だけで追うのではなく、人の行動と相互作用を整えることで成果と幸福を両立できないかという点にある。物流、金融、流通など多領域での応用を視野に、測ることが難しかった現場の状態を可視化し、改善につなげるための考え方を提示する。文庫版として読みやすく整理されつつも、科学的な姿勢と実務への接続を両立させている。
本書は、働き方や組織開発を、感想や精神論ではなく計測と検証の対象として扱うための視座を与える。おすすめできるのは、経営者や管理職、人事や組織開発担当者、データ活用を推進する企画部門、そして現場の改善活動を科学的に進めたいリーダー層である。得られる利点は三つある。第一に、幸福やコミュニケーションのように扱いにくいテーマを、議論可能な指標に落とし込む発想を学べること。第二に、AIとビッグデータを万能薬としてではなく、仮説検証を加速する道具として位置づける健全な姿勢を持てること。第三に、導入時に避けて通れない運用設計や倫理の論点を、組織の現実に即して考えられることだ。同種のデータ活用本と比べ、本書はウエアラブル計測という具体的な入口から、組織成果と人の状態を同時に扱う点で独自性がある。技術の新しさに加え、組織をより良くするための問いの立て方を鍛える一冊として位置づけられる。