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#動的平衡 #分子生物学 #DNA二重らせん #細胞膜のダイナミズム #科学史 #
福岡伸一による『生物と無生物のあいだ』は、分子生物学を手がかりに生命とは何かを問い直すノンフィクション新書である。2007年刊行の本書は、生物と無生物を原子レベルでは同じ素材から成る存在として捉え、その違いを固定的な物質ではなく、分子の流れと秩序の維持に求める。中心にあるのは、生命を動的平衡として理解する視点であり、自己複製や設計図としてのDNAだけでは生命を十分に説明できないことを示す。あわせて、ワトソンとクリックの二重らせん発見、ロザリンド・フランクリンの功績、科学史に埋もれた研究者たちのエピソードを織り込みながら、科学の進展がどのように現在の生命観を形づくったかを描く。理系の専門書でありながら、一般読者にも読みやすい語り口で構成されている。