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#勝利の経験と反省 #教育による国家の基盤 #昭和史と戦争体験 #歴史資料の保存 #歴史を自ら学ぶ市民 #
『日本人の宿題――歴史探偵、平和を謳う』は、昭和史を長年書き続けた半藤一利の語りを軸に、戦争を再び起こさないため日本社会が何を学ぶべきかを考える歴史・社会評論である。半藤が生前にNHKラジオで語った内容を再構成し、同じく近現代史を研究してきた保阪正康の解説を組み合わせる。したがって本書は、特定の戦争や事件を通史として解説する入門書というより、戦争体験、編集者としての仕事、昭和史研究から得た判断の基準を提示する一冊だ。中心に置かれるのは、勝利の記憶への警戒、教育の役割、社会が大転換する局面で表れる人間と組織の性質、記録保存の必要、そして歴史を自ら学ぶ市民の責任である。一人の経験を出発点としつつ、それを日本の近現代史に関わる公共的な問いへと広げている。