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- Amazon Japan Store: https://www.amazon.co.jp/dp/4492315691?tag=9natreejapan-22
- Amazon Worldwide Store: https://global.buys.trade/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E8%B2%A0%E5%82%B5%E3%81%A7%E5%9B%9E%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B0.html
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- eBay: https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=世界は負債で回っている+リチャード・ヴェイグ+&mkcid=1&mkrid=711-53200-19255-0&siteid=0&campid=5339060787&customid=9natree&toolid=10001&mkevt=1
- もっと読む: https://japan.9natree.com/read/4492315691/
#民間債務 #信用創造 #金融危機 #格差 #バランスシート #
リチャード・ヴェイグ著、井坂康志訳の世界は負債で回っているは、現代経済を動かす中心的な力を負債から捉え直すマクロ経済の解説書である。著者は銀行設立や投資の実務経験を背景に、経済成長は生産性や技術だけでなく、誰かの借金によってマネーが新たに生み出される仕組みに支えられていると主張する。本書は過去数十年の主要国データや歴史的な危機を手がかりに、政府債務だけを問題視する議論の偏りを正し、むしろ企業や家計といった民間債務の膨張が景気循環や金融危機の引き金になりうる点を強調する。負債が成長のエンジンであると同時に、格差拡大や不安定化の要因にもなるという二面性を、読者が点検できる枠組みを提示する一冊だ。
世界は負債で回っているは、成長の原動力を負債として捉えることで、経済ニュースで繰り返される国の借金論や成長率至上主義を相対化する。おすすめできるのは、マクロ経済や金融政策の議論を追っているビジネスパーソン、投資や与信に関わる実務家、そして格差や金融危機の背景を構造的に理解したい読者である。得られる利益は、負債を減らすべき悪と決めつけるのでも、無限に拡大できると楽観するのでもなく、負債がマネーの創出と需要の形成に関わる以上、どの部門がどの速度で借りているかが安定性を左右するという現実的な視点である。類書には金融危機史や貨幣論、MMT的議論などがあるが、本書は会計的直観と長期データという分かりやすい整理を軸に、政府債務より民間債務を重視する論点を前面に出している点が特徴的だ。成長の裏側にある負債の配置と拡大を見抜くことが、景気判断や政策評価の質を高めるという問題意識が、本書を一段と実務的な読書体験にしている。