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#言語アラヤ識 #意味分節理論 #空海と真言密教 #スーフィズムと言語哲学 #渾沌と無・有 #
『意味の深みへ――東洋哲学の水位』は、言語哲学・イスラーム哲学の研究者である井筒俊彦が、東洋思想を「意味」の生成という問題から横断的に読み解いた論考集である。岩波文庫版は2019年刊、全404頁。仏教唯識論、真言密教の空海、老荘思想、シーア派イスラーム、スーフィズムに加え、ソシュールやジャック・デリダに関わる論考も収める。中心にあるのは、言葉を既成の物や思想へ名称を貼る手段としてではなく、人間が世界を経験し、現実を分け、意味づける根源的な働きとして捉える視点である。井筒は多様な伝統を安易に同一化せず、それぞれの宗教・哲学が言語、文字、沈黙、存在をどう結びつけたかを比較可能な地平へ置く。本書の目的は東洋思想の概説ではなく、近代的な言語観だけでは捉えにくい意味の深層を探り、異文化間対話を支える思考の条件を問い直すことにある。