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- Apple Books: https://books.apple.com/us/audiobook/%E3%81%93%E3%81%B6%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%98%E3%81%84%E3%81%95%E3%82%93/id283595992?itsct=books_box_link&itscg=30200&ls=1&at=1001l3bAw&ct=9natree
- eBay: https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=文庫+自分がおじいさんになるということ+勢古+浩爾+&mkcid=1&mkrid=711-53200-19255-0&siteid=0&campid=5339060787&customid=9natree&toolid=10001&mkevt=1
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#老後の幸福 #健康管理 #散歩と自転車 #ひとり時間 #読書習慣 #
文庫 自分がおじいさんになるということは、エッセイストの勢古浩爾が、自身が七十代半ばに至って感じる老いの実感を、率直さとユーモアを交えて綴ったエッセイ集である。好評の定年後のリアル系の流れに連なる一冊で、老後を成功させるための万能な処方箋を提示するというより、日々の暮らし方や気分の置きどころを実況中継するように描く点が特徴だ。中心に置かれるのは、ただ生きているだけで楽しいという感覚であり、著者はこれを老年期の強さとして語る。健康を最優先に据えつつ、散歩や自転車、ひとり旅、映画や写真、喫茶店、読書といった小さな楽しみを積み重ねる生活が、具体的な手触りで示される。老いを過度に悲観せず、自然体で受け止めたい読者に向く。
本書は、老後の正解を断言する実用書ではなく、勢古浩爾という一人の書き手が、七十代の生活感覚を手触りのある言葉で提示するエッセイ集である。向く読者は、定年後や老後を過度に不安視してしまう人、あるいは老いを前向きに捉え直したい中高年層やシニア層だ。また、にぎやかなコミュニティ参加より、自分の時間を整える方向で暮らしを作りたい人にも合う。得られる利点は、健康を軸に生活を縮尺し直す考え方、小さな楽しみを日常に配置する発想、孤独を恐れずに扱う姿勢といった、再現性の高い生活の視点である。散歩や自転車、映画、喫茶店、読書といった具体的な行為が並ぶため、読後にすぐ真似できる余地がある点も強みだ。老後本の多くが資産や制度、あるいは理想論に寄りがちな中で、著者の等身大の感覚を通して、老いの時間を現実的に楽しむ可能性を示すところが本書の際立つ点である。