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#民族と国民の区別 #遺伝子学と民族史 #衝突と融合 #人口移動と混血 #民族紛争の歴史的背景 #5000
『世界「民族」全史――衝突と融合の人類5000年史』は、宇山卓栄が民族の起源、移動、混交、対立を軸に、古代から現代までの世界史を地域横断的にたどる歴史解説書である。2023年刊、744ページの大著で、アジア・中東からヨーロッパへと重点的に扱い、中南米やアフリカを含む被支配地域の視点にも目を配る。国家の興亡や王朝の交代を中心に据える通常の通史とは異なり、「誰が、どこから来て、他者とどう交錯したか」という問いを前面に出す点に特色がある。遺伝子学、考古学、言語、宗教、征服と植民地化の歴史を参照し、現代の民族紛争の背景を長期的な歴史過程から理解しようとする。本書は、民族をめぐる自己認識が政治的に強く作用する現実を見据えつつ、国境だけでは捉えにくい人類史の重層性を示すことを目的としている。