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#戦争プロパガンダ #ポンソンビー卿 #世論操作 #フレーミング #メディアリテラシー #10
文庫 戦争プロパガンダ10の法則は、歴史学者アンヌ・モレリが、第一次世界大戦を観察した英国の政治家アーサー・ポンソンビー卿の整理した戦争プロパガンダの十の型を手がかりに、戦争と世論操作の結びつきを読み解く一冊である。社会政治とメディアを扱うノンフィクションで、戦争の是非や原因そのものの解明よりも、当事国が自国の行為を正当化し、相手を悪として描く際に繰り返し用いられる言説のパターンに焦点を当てる。各章では、平和を愛するふりをする、敵に全責任を負わせる、敵指導者を悪魔化するなど、現代のニュースでも見覚えのある枠組みがどのように作動するかを示し、読者に情報をうのみにしない姿勢を促す。戦争報道の読み方を根底から点検するための、実践的なメディアリテラシーの入門として位置づけられる。
本書は、戦争や国際政治の専門知識がなくても、戦争が語られるときに立ち上がる言葉の型をつかむことで、報道の見え方を変える力を持つ。向いている読者は、ニュースを追うほどに感情が揺さぶられ疲れてしまう人、政府発表や大手メディアの語りを信じたい気持ちと疑いたい気持ちの間で揺れる人、あるいはメディアリテラシーを基礎から鍛え直したい人である。得られる実用的利益は、個別の事件の真偽判定を短絡的に行うのではなく、どのような組み合わせの主張が世論を一方向に流すのかを構造として把握できる点にある。プロパガンダを暴く本は多数あるが、本書の特徴は、ポンソンビー卿の十の法則というコンパクトな枠組みで、異なる時代や紛争にも適用できる観察軸を提供していることだ。戦争の根本原因や解決策を提示しない分、読後には課題が残る。しかし、その残り方こそが、情報を受け取る側が判断の手続きを取り戻すための出発点になる。自分の正義感がいつ物語化されるのかを点検したい読者にとって、繰り返し参照できる道具箱となる一冊である。