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#ブラックフェイス・ミンストレル・ショウ #人種的擬装 #ブルースとカントリーの市場区分 #エルヴィス・プレスリーとロックンロール #黒人音楽とヒップホップ #
大和田俊之『アメリカ音楽史――ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』は、アメリカのポピュラー音楽を、ジャンルの連続的な発展としてだけでなく、人種、移民、商業、政治が交差する文化史として捉え直す評論・研究書である。対象は19世紀のミンストレル・ショウからブルース、カントリー、ロックンロール、ソウル/ファンク、ヒップホップへと及ぶ。本書を貫く鍵概念は「擬装」である。これは単なる物まねではなく、他者の身ぶりや声、音楽性を演じる行為が、人種的な境界と社会的な位置づけをいかに作り、揺さぶってきたかを問う視点を指す。たとえば、黒人音楽/白人音楽という区分や、ある歌手が「本物らしい」と受け取られる仕組みは、音そのものだけでは説明できない。音楽産業の分類、観客の期待、歴史的な権力関係がそこに働く。本書の目的は、名曲やスターを並べることではなく、アメリカ音楽を支えた表現と社会の複雑な関係を可視化することにある。