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#積荷信仰の科学 #自己欺瞞の回避 #ブラジルの物理教育 #マヤ文字への挑戦 #金庫の仕組み #
ご冗談でしょう、ファインマンさん 下は、ノーベル物理学賞受賞者リチャード・P・ファインマンが、友人ラルフ・レイトンとの対話を基に自らの経験を語った回想的エッセイ集の後編である。岩波現代文庫版では大貫昌子が翻訳を担当する。本書の中心にあるのは、専門業績を体系的に解説する学術自伝ではなく、戦後に大学教授として活動した時期を含む、科学、教育、旅、音楽、遊びへの関わりである。ファインマンは、ブラジルでの観察やカーニバル参加、マヤ文字への挑戦、カジノや金庫の仕組みへの関心などを、肩書きに縛られずに語る。同時に、卒業式講演で提示した積荷信仰の科学という考え方を通じ、科学における自己欺瞞の危険も明確に論じる。軽妙な逸話の連続でありながら、好奇心を検証へ結び付ける態度、権威より事実を優先する姿勢、制度の形だけをまねない知性を読者に考えさせる一冊である。