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#自己実験 #医学研究倫理 #感染症の病原体説 #心臓カテーテル法 #減圧障害と潜水医学 #
『世にも奇妙な人体実験の歴史』は、生物学者トレヴァー・ノートンが、医学・生理学・航空医学・潜水研究などの進展に関わった人体実験をたどる科学史ノンフィクションである。中心に置かれるのは、研究者や医師が自分の身体を実験台にした自己実験だが、そこには患者、死刑囚、兵士などが実験に組み込まれた歴史も交差する。性病、麻酔、感染症、寄生虫、放射線、血液、心臓、毒ガス、深海、高高度飛行まで、扱う領域は広い。本書の目的は、奇抜で危険な逸話を並べるだけではない。今日では標準的に見える治療法や安全基準が、仮説、失敗、身体的損傷、社会的論争を経て形成された過程を示すことにある。過激な題材を読みやすく提示しつつ、科学的探究心と倫理的責任が常に一致するわけではないという問題を浮かび上がらせる一冊である。