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#共感的利他主義 #作文・綴方教育 #四つの論理 #段階的作文教育 #ポスト近代のリテラシー #
『共感の論理──日本から始まる教育革命』は、教育社会学・比較教育を専門とする渡邉雅子が、日本の国語教育、とりわけ作文・綴方教育を、AI時代とポスト近代社会に必要な能力を育てる営みとして捉え直す岩波新書である。著者の関心は、感情を共有することだけを指す素朴な共感論にはない。五感を伴う経験を書き、読み合い、他者の内面を想像する過程が、利他性と協働性をいかに形成するかを、社会の構造変化と結び付けて論じる。本書は、経済合理性や競争を中心に据えてきた近代の教育観を相対化し、政治・経済・法・社会という複数の論理を使い分ける多元的思考を教育の課題として提示する。日本の教育を無条件に称賛するのではなく、見過ごされがちな文化的資源を、変動する世界への応答として再評価しようとする教育論である。