Show Notes
- Amazon Japan Store: https://www.amazon.co.jp/dp/450238481X?tag=9natreejapan-22
- Amazon Worldwide Store: https://global.buys.trade/%E6%97%A5%E9%8A%80ETF%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%8A%E6%9C%80%E5%A4%A7%E6%A0%AA%E4%B8%BB%E5%8C%96%E3%80%8B%E3%81%AE%E5%AE%9F%E6%85%8B%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%87%BA%E5%8F%A3%E6%88%A6%E7%95%A5-%E5%B9%B3%E5%B1%B1%E8%B3%A2%E4%B8%80.html
- eBay: https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=日銀ETF問題+最大株主化+の実態とその出口戦略+平山賢一+&mkcid=1&mkrid=711-53200-19255-0&siteid=0&campid=5339060787&customid=9natree&toolid=10001&mkevt=1
- もっと読む: https://japan.9natree.com/read/450238481X/
#日本銀行 #ETF購入 #最大株主化 #市場介入 #出口戦略 #ETF
平山賢一著の日銀ETF問題《最大株主化》の実態とその出口戦略は、日本銀行が金融緩和の一環として進めてきたETF購入が、結果として日本株市場で極めて大きな保有比率を占めるに至った現状を整理し、その副作用と出口の難しさを多面的に検討する経済金融の分析書である。ETF購入は当初、臨時で異例の政策として始まったが、長期化する過程で市場の前提のように扱われ、中央銀行が株式の大株主となることの意味が問われる。本書は、ETF購入の仕組みと経緯を押さえたうえで、政府や公的部門による市場介入の歴史的事例も参照しながら、株価操作の可能性と限界、保有が企業統治や市場機能に与える影響を論じる。さらに、売却を前提としない凍結宣言など、現実的制約を踏まえた出口戦略を提示する点に特徴がある。
本書は、日銀のETF購入をめぐる賛否を単純化せず、制度の仕組み、政策が常態化したメカニズム、そして市場とガバナンスへの波及を同じ地平で整理しようとする点に価値がある。金融政策に関心のあるビジネスパーソンや投資家はもちろん、資本市場の制度設計に携わる実務家、政策の説明責任を考える立場の読者にも向く。学びとして大きいのは、出口は売却か否かという二択ではなく、市場への影響、保有資産の性質、政治経済的制約を組み合わせて設計する必要があるという現実認識である。加えて、過去の公的介入の経験を参照することで、現在の問題を例外的事件としてではなく、条件がそろえば繰り返されうる政策課題として捉え直せる。 同種のテーマの書籍には、マクロ政策批評に寄ったものや、市場のテクニカルな論点に偏るものも多い。その中で本書は、ETFという商品性と市場構造、さらに出口の実務論点までを一冊でつなぐことで、議論を前に進めるための共通言語を提供する。結論を押し付けるより、検討に耐える論点と選択肢を示すところが、読み継がれる理由になっている。