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- Amazon Japan Store: https://www.amazon.co.jp/dp/4163906657?tag=9natreejapan-22
- Amazon Worldwide Store: https://global.buys.trade/%E7%94%9F%E6%B6%AF%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6-%E6%9D%91%E4%B8%8A-%E4%B8%96%E5%BD%B0.html
- Apple Books: https://books.apple.com/us/audiobook/%E7%94%9F%E6%B6%AF%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%AE%B6/id1505341779?itsct=books_box_link&itscg=30200&ls=1&at=1001l3bAw&ct=9natree
- eBay: https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=生涯投資家+村上+世彰+&mkcid=1&mkrid=711-53200-19255-0&siteid=0&campid=5339060787&customid=9natree&toolid=10001&mkevt=1
- もっと読む: https://japan.9natree.com/read/4163906657/
#コーポレートガバナンス #アクティビスト投資 #期待値 #IRR #資金循環 #
生涯投資家は、村上ファンド創設者として知られる村上世彰が、自身の歩みと投資観をまとめた回想録であり、同時に日本企業への提言書でもある。通産省で官僚として上場企業を見てきた経験から、なぜ投資家の道を選び、どのような問題意識で企業と向き合ってきたのかを語る。ニッポン放送株をめぐるインサイダー取引事件で逮捕、有罪判決を受けた経緯にも触れつつ、主眼は個別事件の法的検証より、投資家と経営者の役割分担、コーポレートガバナンスの必要性、企業価値向上と資金循環の重要性に置かれている。投資の専門書というより、実務の現場感を伴う投資思想のドキュメントとして、投資家や経営者、企業分析に関心のある読者に読みどころが多い。
生涯投資家は、投資手法のテクニック集というより、投資家とは何を担う存在なのか、上場企業は誰の資本で何を約束しているのかを、当事者の経験と言葉で再構成した一冊である。おすすめできるのは、株式投資をしている個人投資家はもちろん、IRや経営企画、取締役会運営に関わる実務家、そして日本企業の資本政策やガバナンス改革に関心のある読者だ。期待値やIRR、リスク査定といった考え方は、投資だけでなく事業投資やキャリア選択など、意思決定一般の枠組みとしても応用しやすい。事件に関しては、法的事実の徹底検証を主目的にした本ではないため、そこを求める読者には物足りなさが残り得る。一方で、賛否を呼ぶアクティビストの内側から、日本の資本市場と企業統治の論点を一気通貫で読める点が独自性になっている。同種の投資本が相場観や銘柄選びに寄りがちな中で、本書は資本の使い方と統治の設計という上流の論点を中心に据え、投資と社会の接点を考える材料を提供する。