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#ロクス法 #知識の宮殿 #場所・イメージ・秩序 #エクフラシス #知の外部化 #
『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』は、西洋における記憶術の展開を、古代から中世、ルネサンス、近代に至る長い時間軸で検討する歴史・思想史の書である。著者は西洋美術・建築・都市史を専門とし、単なる暗記のテクニックとしてではなく、記憶が建築、視覚イメージ、修辞学、知識の分類、創作活動といかに結び付いてきたかを扱う。本書の中核となるのは、心内に場所を設け、覚える対象を印象的なイメージへ変換し、一定の秩序で配置するという「場所・イメージ・秩序」の原理である。とりわけ印刷術の普及と新知識の流入によって情報量が増大したルネサンス期に、記憶術がなぜ再評価され、やがて外部記録や分類法の発達のなかで後景化したのかを問う。情報検索とAIが身近な時代に、知識を自分の思考へ結び直すとは何かを考える視座も提供する。