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- Amazon Japan Store: https://www.amazon.co.jp/dp/4794225636?tag=9natreejapan-22
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- Apple Books: https://books.apple.com/us/audiobook/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E7%AB%A5%E8%A9%B1/id1621264443?itsct=books_box_link&itscg=30200&ls=1&at=1001l3bAw&ct=9natree
- eBay: https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=文庫+生き物の死にざま+はかない命の物語+稲垣+栄洋+&mkcid=1&mkrid=711-53200-19255-0&siteid=0&campid=5339060787&customid=9natree&toolid=10001&mkevt=1
- もっと読む: https://japan.9natree.com/read/4794225636/
#生と死 #命のバトン #生態学 #捕食と循環 #人と自然 #
『文庫 生き物の死にざま はかない命の物語』は、農学博士で雑草生態学を専門とする稲垣栄洋が、多様な生き物の生と死の局面を通して、生きることと死ぬことの意味を考えさせる科学エッセイ集である。ベストセラー『生き物の死にざま』の姉妹編として位置づけられ、コウテイペンギンやツキノワグマ、セミ、カエルなど、身近な種から過酷な環境に生きる種までのエピソードが短編形式で綴られる。扱うのは残酷さを含む自然の摂理だが、単なる悲話や知識の羅列ではなく、観察と生物学的な視点を軸に、命が次へ受け渡されていく仕組みを丁寧に描く点が特色だ。生き物イラストも多く収録され、読みやすさと理解の助けになる構成となっている。
本書は、生物学的な視点に支えられた読みやすい短編エッセイとして、多様な生き物の生と死を描きながら、最終的に読者自身の生の姿勢へ問いを返してくる。自然科学に関心がある人はもちろん、命の尊さを抽象的にではなく具体的な出来事として捉え直したい人に向く。反面、捕食や人為的な死など辛い描写を含むため、軽い気分転換よりも、考える読書を求めるときに手に取るのがよい。実用面では、自然観察の導入として、あるいは食や環境問題を命の連鎖として語るための素材としても役立つ。類書には動物の行動や生態を面白く紹介する本が多いが、本書が際立つのは、死を単なる結末ではなく、繁殖、循環、共存の問題と結びつけて一貫して描く点にある。感動に寄りかかりすぎず、冷徹な摂理も見据えながら、それでも命が輝く瞬間を掬い取るバランスが、姉妹編としての読み応えを生んでいる。