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#若者の社会的排除 #学校から職業への移行 #パラサイト・シングル論 #日本型自立モデル #包括的青年政策 #
宮本みち子『若者が社会的弱者に転落する』は、就職、親元からの離家、結婚といった成人期への移行が不安定化するなかで、日本の若者を「自立できない存在」として責める見方を問い直す社会学的な論考である。本書が焦点を当てるのは、フリーター、ひきこもり、未婚化、親への長期依存といった現象そのものではない。それらを個人の意欲や性格の問題として片づける言説の背後に、雇用、教育、家族、福祉の仕組みが同時に変質しているという構造を見いだす。学校を出れば安定した仕事に就き、企業と家族が生活を支えるという従来の移行モデルが崩れる一方、若者を支える制度的な基盤は十分に整っていない。欧米の議論も参照しつつ、日本では若者の困難が家庭内に抱え込まれ、社会問題として見えにくいことを分析する。若者論であると同時に、社会が成人への移行をどう支えるべきかを問う本である。