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#ア・プリオリな認識条件 #経験可能性の限界 #善い意志と義務 #定言命法と格率 #人格の尊厳と意志の自律 #
本書は、イマヌエル・カントの認識論と倫理学を代表する二つの著作、『プロレゴーメナ』と『人倫の形而上学の基礎づけ』を収めた哲学書である。前者は、『純粋理性批判』で提示した問いと方法を、より見通しよく示そうとする案内書であり、人間の理性はいったい何を知りうるのかを問う。後者は、道徳的に正しい行為の基準を、慣習、感情、利益、宗教的権威からではなく、理性そのものに求める。二篇を続けて読むことで、経験が知識の唯一の源泉ではないという認識論上の問題と、欲望や外的命令に左右されずに行為するという倫理学上の問題とが、カントにおいて理性の限界と可能性をめぐる一つの構想として結び付いていることが分かる。難解な術語は多いが、近代哲学の中心的論点を原典から検討するための重要な入口となる一冊である。