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#迷い猫の保護 #飼い主を探す責任 #猫への愛着 #転校生の喪失感 #他者の立場への想像力 #71
『ぼくのねこ ポー』は、岩瀬成子が描く幼年童話であり、少年が一匹の猫と出会ったことから始まる、所有、責任、他者への想像力をめぐる物語である。学校からの帰り道に見つけた猫を連れ帰った主人公は、飼い主を探したうえで猫に「ポー」と名づけ、生活をともにする。ところが、転校生が行方不明の猫について話すことで、ポーがその猫かもしれない可能性が生じる。物語の中心は、猫を手放したくないという率直な願いと、猫を失った相手の悲しみを無視できないという感覚の衝突にある。単純に正解を教えるのではなく、主人公が知りたくない事実から目をそらし、迷いながら考える過程を丁寧に追う点に特色がある。低学年にも理解しやすい出来事を通じて、命を預かること、相手の立場を想像すること、自分で選択に責任を持つことを考えさせる作品である。